- 片山先生が陶芸家を目指すようになった理由を教えてください。

私は陶芸家になるまでサラリーマンをやっていたんですが、

組織というものが、どうも好きになれなかった。
サラリーマンの生活自体はとても安定していましたが、

私にとってそれは正解では無かったですね。

私は両親を早くに亡くしているので、
「一度だけの与えられた人生、どのように生きるか。」
というのが、究極のテーマでした。
これは若い時から意識していましたね。

自分の人生、流されて生きたくない。

小さくて良いから、せせらぎでも良いから、

自分で流れを作ってやりたかった。
今でもそう思ってますよ。

そんな中、いよいよサラリーマンを辞めて、放浪の旅を始めました。
ある時、放浪の中で陶芸を目にすることがあったのですが、
「無に近い土を焼いて何千年も形を保つ」
そこに凄く魅力を感じたんですね。

そして、これだけの物を作る事が出来る日本人(大和民族)は、

素晴らしい"つくりびと"だ。そう強く感じましたね。


私は凄く不器用なんですが、そんな"つくる"世界に魅せられて
陶芸の道を目指すようになりました。


私は子どもの時から親父が古い物が好きだったり、
祖父が御茶や花を教えていて、
陶器の世界を知っている中で育ちましたから、
どこかであったんでしょうね。DNAのようなものが。

片山 雅昭    

Column No.1 | 片山雅昭 陶芸家への歩み

©三原浮城窯 | 陶芸家 片山 雅昭 | 2019