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- 片山先生が陶芸家を目指すようになった理由を教えてください。
私は陶芸家になるまでサラリーマンをやっていたんですが、
組織というものが、どうも好きになれなかった。
サラリーマンの生活自体はとても安定していましたが、
私にとってそれは正解では無かったですね。
私は両親を早くに亡くしているので、
「一度だけの与えられた人生、どのように生きるか。」
というのが、究極のテーマでした。
これは若い時から意識していましたね。
自分の人生、流されて生きたくない。
小さくて良いから、せせらぎでも良いから、
自分で流れを作ってやりたかった。
今でもそう思ってますよ。
そんな中、いよいよサラリーマンを辞めて、放浪の旅を始めました。
ある時、放浪の中で陶芸を目にすることがあったのですが、
「無に近い土を焼いて何千年も形を保つ」
そこに凄く魅力を感じたんですね。
そして、これだけの物を作る事が出来る日本人(大和民族)は、
素晴らしい"つくりびと"だ。そう強く感じましたね。
私は凄く不器用なんですが、そんな"つくる"世界に魅せられて
陶芸の道を目指すようになりました。
私は子どもの時から親父が古い物が好きだったり、
祖父が御茶や花を教えていて、
陶器の世界を知っている中で育ちましたから、
どこかであったんでしょうね。DNAのようなものが。
片山 雅昭
Column No.1 | 片山雅昭 陶芸家への歩み
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